鉄道事故の防止について考える。

近年、鉄道関連の事故が多発しています。特に、踏切での接触事故やホームからの転落事故が多いように思います。このような事故が起きると、安全の確認がとれるまで列車の運転を見合わせることになります。事故の規模にもよりますが、大概運転再開まで多くの時間がかかります。その間、鉄道各社では「振り替え輸送」を実施するため、時間が掛かるにしても目的地まで移動することは出来ます。しかし、この振り替え輸送は他の会社線が併走している場合に限り有効であるため、これがない区間はどうすることも出来ず、運転の再開を待つしかありません。

関西圏の場合、大手私鉄の路線の多くはJRや地下鉄と併走しているため、振り替え輸送は可能になります。しかし、JRの場合は私鉄と併走していない区間が多いので、運転見合わせになると必然的に立ち往生する人も多くなります。このような踏切事故や転落事故を未然に防ぐことはできないのでしょうか?解決策について考えていきたいと思います。


①踏切事故を防ぐには…

極論になりますが、全ての踏切を無くすことでしょう。鉄道が発展した当時と比べると、列車本数や道路の交通量が数倍から数十倍に増えているので、踏切は廃止すべきだと思います。現に、近年開業した路線の多くは踏切がないものが多いです。

どうすれば良いかというと、線路を高架化もしくは地下化して、全ての道路と立体交差させることが挙げられます。そうすれば、踏切事故が無くなる上に、線路へ人が立ち入る事件も無くなります。ただ、線路を高架化・地下化するとなると、駅の改良工事が不可欠となり、多額の資金が必要になります。逆に、交差する道路を高架化・地下化したら、線路はそのままでいいので、建設費を抑えることができます。近年では、この方法で踏切を無くしている自治体が多いです。


②ホームからの転落事故を防ぐには…

こちらは、ホームドア(可動式ホーム柵)の設置が最も有効でしょう。こちらも近年開業した路線の多くで採用されています。ホームドアがあると、列車との接触やホームからの転落がほぼなくなります。ただ、老朽化したホームの改良工事が不可欠となり、莫大な費用がかかるので建設が進んでいないのが現状です。

建設が進まない理由は、莫大な建設費の他にもう一つあります。それは、車両の統一が必須であるということです。下の写真をご覧ください。


225系浅香駅

205系浅香駅

上が225系車両、下が205系車両です。どちらも阪和線で活躍している車両ですが、ドアの数が違うこと(前者は3で後者は4)が解かります。ホームドアを設置すると、ドアの数をどちらかに統一する必要が出てくるので、多種類の車両が走っている鉄道会社は、設置が困難になります。

この問題について考えてみることにします。


JR西日本のアーバンネットワークの一つ、東海道・山陽線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)の場合、草津駅(滋賀県)~西明石駅(兵庫県)間は複々線のため、どちらかの線にホームドアを設置すれば良いと思います。例えば、内線に4ドア用のホームドアを設置し、その線路には4ドアの207系や321系の車両のみを走らせるという案が挙げられます。この場合、内線を走る「快速」も上記の車両で運用することになります(※1)。そうすれば、内線での事故はほぼゼロになります。仮に、ホームドアを設置していない外線で事故があっても、内線・外線を完全分離しておけば、運転再開までの時間が短くなります。

※1 東海道・山陽線(米原~網干間)の「快速」は、221系・223系・225系(何れも3ドア)で運転されています。


写真の阪和線の場合は、「普通」(※2)のみが停車する駅に4ドア用のホームドアを設置することが挙げられます。これだけでも、事故発生率が大分減ります。このホームドアを「快速」停車駅まで設置することになると、先ほどの説明のように車両の統一をせざるを得ない状況になるので、全駅設置はほぼ不可能と言えるでしょう。

※2 阪和線の「普通」は、103系・201系・205系(何れも4ドア)で運転されています。




いずれにしても、多額の資金が必要になるので、事故を未然に防ぐ一番良い方法は、やはり一人ひとり事故にならないよう気を付けていくことなのかもしれません。
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乃梨(のり)

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